事務局日記vol.4 - 何か心に留まるものとは?

事務局日記vol.4 - 何か心に留まるものとは?

こんにちは。
「しののい まちの教室」事務局の浅野です。


先日カフェマゼコゼにて「しののい まちの教室」の7月午前「山暮らし まち暮らし」、9月午後「なにが見える?」、10月午後「支え合うまち 繋がるまち」の各授業を担当していただいた授業コーディネーターの小池雅久さんと「しののい まちの教室」のスタッフらで3授業の振り返り会を行ないました。


各授業の授業レポートはコチラから
→7月午前「山暮らし まち暮らし」 http://shinonoitcn.naganoblog.jp/e1310975.html 
→9月午後「なにが見える?」 http://shinonoitcn.naganoblog.jp/e1351720.html
→10月午後「支え合うまち 繋がるまち」 http://shinonoitcn.naganoblog.jp/e1372173.html


寒くなってきたので鍋を囲んで食べながら、ざっくばらんに授業コーディネーターと話し合う機会となりました。
振り返りの内容は3授業を引き受けられた理由、これからの「しののい まちの教室」、「学び」とは何かなどを在り方時間を忘れて話し合うほど盛り沢山でした。


まず3授業を引き受けられた理由。

小池さんのお話によく出てくる言葉。それは「山」「自然」「写真」「震災」。
今回の3授業ではその全てを網羅しましたが、小池さんは「現代にはたとえ意識の片隅にあったとしても、自分の意識を振り向けて研ぎ澄ましていないと感じられないものが多くなった。私たちは自然、山などを言葉として理解しすぎるがあまり、それらに近づかなくなってしまった。」と話されました。
小池さん自身長野に暮らし、その問題がはっきりと見えるようになったとのことでした。
何故関心が向かってしまったのか…そう話しながらも、自分が関心を持っていることを人に伝えていきたいと「共有すること」の重要性について強調されました。
また「普通の教育(学校教育)も大事ではあるが、そこに限界があるからこそ『しののい まちの教室』のようなものが出てきたのではないか」や「生まれ育った長野は好きだけど、東京に出ていかざるを得ないある種の劣等感もずっと気になっていた」とも。それをこの機会を通じて皆で考えて先々に繋げていきたいからという信念がそこにあったんですね。


次に「しののい まちの教室」の在り方。

「授業としては当日だけではあるが、当日だけになってしまいがちな繋がりを当日だけにしたくない。授業本番も大事だが、そこから先にどのようにして影響力を持っていくか、持続していくかという方がもっと大事だ」と話されました。
また「『しののい まちの教室』としてどんどんエネルギーが出ているのだから壁は突き破ってしまえば良い。小さくまとまることはない」とも。
そして「コーディネーター・スタッフ・受講者という区分けなく、授業の準備から『しののい まちの教室』ならもっと面白い。受講者の自主性や参加感の観点からもそうできるならそうした方がより良いのではないか」という提案も頂きました。
授業をしたことによって可能性も見えてきたので、情報を共有し、活かしていけるフィードバックの大切さが増してきています。
さらに受講者のアンケートでの回答にもありましたが、ワークショップを中心として授業をするなら1授業2時間は短いので、1日1授業でより中身の濃い授業にすることも検討してはどうかということも皆で議論しました。


最後に「学び」とは何か。

「本当の学びとは自主的に学ぶことで、現状に対して行き詰った時に噴出したエネルギーを発出するか否かというところに学びの壁がある。
それを超えていくことが必要。先生の言っていることを超えていくことを躊躇してはいけない。」ということから始まり、「受講者はもちろん、コーディネーター・事務局・スタッフも含めて学んでいることが重要だ」と指摘されました。
最終的に「授業で影響を受けて【何か心に留まるもの】が少しでも感じられるのならば自分で動いてみることから始めよう!」、「そのために『しののい まちの教室』が“どうあるべき”なのかが大事」と付け加えられたことが印象的でした。



小池さんが今されている活動の1つが以下にあります。
もしご関心お持ちの方は是非関わってみられてはいかがでしょうか?
「しののい まちの教室」以後の繋がりが見えてくるかもしれません。

小池さんのブログ→http://mazekoze.wordpress.com/2013/10/30/「時空間」/

ブログの内容に関してイベント(お手伝い)があります。
震災と原発事故で大切な家族を失いながらも避難されてきた木村さん一家が白馬村で冬を越し、
どのようにエネルギーのことと向き合うかを考える機会です。
内容は以下の通りです。

『深山の雪の冬支度』

冬期、「深山の雪」周辺は、2Mを越す雪が積もりますが、今回の冬支度作業は、主に、食堂ラウンジにロケットストーブ構造を利用した、ロケットストーブ型薪ストーブの制作設置作業を行います。

◆日時:11月23日(土)午前10時~ 適当な時間まで。
    11月24日(日)午前9時~ 適当な時間まで。
◆場所:「深山の雪」
    白馬村北城落倉14718-229 電話:090-3644-8722
◆持ち物:作業着 作業手袋(軍手など)
◆問い合わせ: 小池マサヒサ 携帯電話:090-8505-1280



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2013年11月22日 Posted byしののい まちの教室 at 17:00 │事務局日記